アトリエコルト

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春休みに思った事

2019/04/10

春休みなどの長期休みは、普段中々来られない子たちも来てくれて久々の再会がとても嬉しい。反面、時に大人がキャパオーバーになる。

あちこちで溢れる絵の具や洗濯のり、はしゃぐ声で何も聞こえないし、上がり部分ではダンボールや紙で床が見えなくなっている。ケンカもおこる。

そんな中、何とか片付け、一緒に買い物して料理してご飯食べて、散歩したりオヤツ食べたり。

大人が焦ってると、子どもがいつの間にか床を拭き、小さな子を見守り、他の子に雑巾の場所を教え、ご飯の支度をしたり(くれなかったり笑)

KTくんは買い物で荷物を持ってくれたり、小さな子に車が来るから端によるように伝えてくれたり

Rくんは窓拭きをしてくれたり

Tちゃんは喧嘩して泣いている子のそばで寄り添って一緒に遊ぼうとしてくれている

小さい子が苦手だったHちゃんも、最近は小さな子を受け入れ、少し面倒を見たり、歩調を合わせようと探っているよ嬉しいな時もある。

アートを基本としたアトリエなので、描いたり作ったりするものと思うけれど、所謂「作品」を作ろうとして作っている事はあまり無い。アートという視点を挟み、色々な気持ちや行動を拾い、ジャッジするでもなくその場で共にいること。したい事をしようとする人たちを見て、聞いて、言葉や痕跡や表情を拾い集めておくことも大切だと思っています。その時々表現はいろいろだから。

たまたま痕跡が残ることもあれば残らない事もある。

吹けば飛ぶような小さな活動です。

アソビーさん(スタッフ)が揃っていられるか、お金は何とかなるのか、何か思いがけないトラブルだってやってくるのかもしれない。

こうしたいという思いがあって、料金や予約なしチケット制などを導入し、子どもたちの過ごせる場所を作ってきた一年間。

場は主催者やスタッフが作っているとは限らない。一緒にいる人を信じて、任せて、お互いに見守って、正直に小さな自分であり続ける。それしか私には出来ないと思う。

予約なしなので、開けてみるまで誰が来るか分からない

その日どんな場になるのか、どうしようか考えて準備することは出来ない。毎日全く違う場であって、その事がとても嬉しい。それは居合わせた人が影響しあっているという事だと思うから。

「習い事」ともちょっと違う変わった場だと思う。

たくさんきてくれてはしゃぎすぎる子どもたちと山盛りの雑巾にヘトヘトになる日もある。

気が張って、つい先回りしたり怒ったりしてしまう日もある。

ゆったりと何か作ったり、できる日もある。

誰も来なくて、話したり整理したりする日もある。

困ったことは公開しよう。心配なことは相談しよう。目の前の人を信頼して公開していく一つの実験のような感じでもある。

そんな環境の中、グンと育っていく子どもたち。

大人の手が少ないとき、小さい子が多いとき、私の心配を伝えると、大きな子はちょっと鼻が広がり背が伸びる様な瞬間が見える(事もある)

助けられてるなあと思うと同時に、助けてあげる人がいる事は、自分が頼られる存在である事は、やはり嬉しい事だと思う。

成長を目的としているわけでは無いけれど、子どもたちはここでは時にとても頼りになるパートナーになり、その表情はかっこよくて、焦ったり怒ったりしながらもちょっと嬉しくてにやけてしまう。

大人も、家庭や職場で見つけた瓶や段ボールやプリンカップなどを取っておいて持ってきてくれたり、お米やパスタなどを「お昼に」と寄付してくださったり、子どももこれはアトリエで使えると思って身近な物を取っておいてくれる。私には分からない事を手伝ってくれたり、教えてくれる人もいる。

私の、私たちの至らなさや小ささが「一緒に」と思ってもらえるキッカケになるのかもしれない。

それを当然とするのでは無いけれど、ダメなところがあって、そこに出来た隙間に、誰かが入ってくれる事が嬉しい。

以前は作り上げたものを提供する感覚だったけれど、今はその場で相談して作っていける。そういう意味で誰もがお互いに影響しあう。単なるお客様はいないし、そうさせてしまっては大事ななにかが欠けてしまう気がする。

そう思えるようになった1年。

それぞれのダメなところ、苦手なところと、ここを成り立たせていく為の大人と子どもの思いの両方に価値があって、大切。

1人で抱え込むとろくな事がない。

これからも一緒に。

遠くの方も近くの方も。よく来てくれる方も時々来てくれる方も。いつか行こうかなと思ってくれてる方も。読んでくださっている方も。助けてくださる方々も…

長々書いたけれど、つまり、主催の大人が作って、来る人はお客様という場では無いと言う事。

そしてそれが実現している感じがとても嬉しいという事だと思う。

そんな場を面白がって、長い目でお付き合いいただけたら嬉しいです。