アトリエコルト

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夏休みあっという間でした

2019/08/27

アトリエコルトの夏休み、終わってしまいました…今年も無事に過ごせたことにホッとしつつ、寂しさも感じつつ、写真整理などしています。

平日は小学生は帰りが遅かったり宿題や習い事もあり、なかなかゆっくり遊べないなか、「本当にやりたいこと」に行き着かず終わってしまうこともあるなぁと感じています。夏休みは9時から18:30までたっぷりとあって、買い物したりお料理したりカエルとったり、漫画読んだらしながら、むくっと画材や素材を手にしてしばらく没頭したりとそれぞれのペースで過ごせる事が何より嬉しいです。

その人のやりたい事が出来るまで、人によりウォーミングアップやクールダウンなどがあります。

来てすぐは「既に知っていること」をする人が多いです。例えばイラストを描く、スライムを作る、漫画読むなど。そうして場に体と心を慣らしてから「さて何しようかな?」となる様です。大人は「せっかく来たんだから」となりがちで、「何する?絵の具出す?画用紙いる?粘度あるよ」など慌ててしまいがち。でも子どもたちは自分のタイミングをちゃんと感じられる様です。時たま嬉しすぎて散歩の前の子犬みたいにあれこれ出して何も手につかない人や、ひたすら発散したい人もいるけれど、それでも時間が経つとちゃんとしたい事を伝えてくれたり、そっと手を伸ばしてみたりします。「その時」が来るまで周りが出来ることは無いのかなと思います。

そして、自分で見つけるだけでは新しい挑戦がない様に思うけれど、異年齢の関わりや、他の子が置いていった作品などからヒントを見つけていきます。

どの子もそれぞれのペースで自分で成長していきたいと、思っているのが感じられます。

時には縫い物や彫刻刀、お料理などヒヤヒヤする場面もあるけれど、「他の子も本人も大きな怪我がない様にこうしてほしい」と伝えると大体きちんと聞いてくれます。時には込み合っている時など諦めてもらうこともあります。そして人が少なくなってから「やりたかった事」をやってみると、集中して驚くほどやり遂げたりもします。ちょっとやったら満足する人もいます。本当に人の特性はそれぞれだなぁといつも思います。

一見なんの成果も無いような時間ですが、真剣な顔、まっすぐな目が、必要な事をしているのだと教えてくれます。持ち帰る「作品」は無い場合が多いけれど、本当に自分が今必要な事を子どもたちはするのだと信じ、出来るだけ邪魔にならない様に、片付けたり写真を撮ったり、自分も隣で何かやってみたりしています。

自分がやりたい事をする。私たち大人も意外と出来ないものです。子どもたちを見習って自分の心に問いかけてみたいと思います。

たくさんのお心遣い、暖かなご支援ありがとうございました。多くの支えによって成り立っていることは、アトリエの運営だけでなく、子どもたちが社会を信頼する一助になり得るのでは無いかと思っています。「私の子から私たちの子どもたち」へと思ったり考えたり出来るきっかけを作れる場として活動していきたいと思っています。

まだ見ぬモノやコトとたくさん出会える事が本当に嬉しくあっという間の夏休みでした。次は冬休み。その間に色々と整理したいしたいです。

今後ともよろしくお願いします。