アトリエコルト

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2018/05/08

 

GWも明けた昨日。実は最寄りの小学校は学校公開日の振替でお休み。

9歳のKさんはどこぞの絵本コンクールの応募要項を持参して「今日は絵本を作る 」と宣言。

応募要項を見ると「プロアマ問わず」。ここ数年の入賞者の出版された絵本の紹介が載っているもの。ページ数や大きさも規定があり…明らかに絵本=販売される商品であり、それに則った物を募集している感じ。Kさんもやはりその募集要項に則った物を作って応募するイメージ…

どうしようかなー

ページ数決まった中でのストーリ展開ってどうしたら良いの?私も分からないな〜と話しながら、一旦「要項」から離れて「絵」からスタートしてみよう。そこからストーリーや展開を考えようと提案してみました。20枚位描いてそこから11枚選び、その上で構成や浮かんでくるならばストーリーや言葉をつけていくのはどうかな?と。

納得して描き始めたKさん。やはり始めはイラストを描きかけ…すぐに「失敗した」という言葉が。

「とにかく面白いとか楽しいとか、不気味な感じとか表現したい事をどんどん描いてみてから考えよう」と声をかけてみて…

だんだんエンジンがかかって…

選ぶ画材も増えていき…ボンド、アルミホイル、インク、洗濯のりなどなど…

うん。素敵ないつもの彼女のエネルギー。

でもかなり立体的だね〜

綴じられるのか?と少し思いつつ隣で一緒に描く私とクボちゃん(アソビーさんとアトリエで呼ぶところの場を一緒に作る仲間です。週2日来てくれています。)

5枚ほど描いて次の遊びへ…

提出期限は9月なのでゆっくり向き合っていきましょうかね〜

ある一定の規定がある中で自分の表現をして見る事。自分のしたい事やイメージと、自分の出来る事、求められる事との間で本来のパワーを失わず、楽しみながら出来る道を探ってみる。そんなチャレンジになると良いな。だって日常ってそういう事だらけなわけだしね。

私だったら手にしなかったコンクールの応募チラシ。面白いテーマをありがとう。

パワフルなKさんならきっと大丈夫。

あ。でも途中で満足してどうでもよくなっちゃうこともあるかもね。それはそれで何か残るかもしれないしね。

というわけで次から次へと窓に描いたり、ごっこ遊びに衣装を作ったり、メイク(ベビーパウダーとベビーオイルで)したり、忙しい子どもたちでした。

その日だけ見ると何もかも途中で集中しないとも見えるのかもしれない。でも継続して見るとその時々気になる事を継続している。互いに影響し合いながら。表面には見えないけれど、それぞれの子の体の中で、心の中で何かを求め蠢くような、成長していくエネルギーの様なものを感じます。目に見えないエネルギーを蓄積して次の季節に向かうのでしょうか。草木のように。根っこは見えないものだよね。

そういうペースも十人十色だなぁ。