アトリエコルト

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アートアソビのへや それぞれの時間

2018/11/09

「テレビで、瓶に入れる水の量を変えると、音が変わるってやってた」と
ペットボトルに色々な高さの水を入れて叩き始めたT君。
ペットボトルだから、本当はそんなに音は変わってない気もするけど、
ふたを叩いては、「ほらね!」と嬉しそう。
そして、ペットボトルのふたに、順番に「ど」「れ」「み」と書き始めた。
『ど』、『れ』、『み』
『そ』
(ふぁ、は?)
『次は「こ」、その次が「な」だな。』
(こ? な?)
『あ〜、7だった、7』
(数字?!)
聞き耳を立てていたアソビーさんたちもついに大爆笑。
最終的に出来た音階は、
「ど・れ・み・そ・こ・な・は・か・7・8」
「ぼくの木琴ができた!」と、満足げなT君。
最後に、どれみを書いた蓋を丁寧に紙で包み、
そこに2本のバチ(木の棒)を
ガムテープでしっかり巻いて棚に置き、
「これで、よし!」と安心して帰っていきました。

この日は、久しぶりの重曹+水あそび。
1年生Y君は、瓶に入れたインクと水を混ぜては、
満面の笑みで机に流していきます。
傍らには、重曹から大きな泡を出すにはどうしたらいいか
実験する2年生Y君。
そのインクをスポイトに吸い取り、水たまりの隣で紙に一滴、一滴、インクを垂らしていくTちゃん。
美しい作品だなと思ったら、
今度はそのインクを瓶に入れた水に投入し、
ココア屋さんを始めました。
ココア色の茶色の沼に光る、怪しいネオン。
喧騒にも流されず、時々色水にも交わりながらも
ゆっくり自分の時間を楽しんでいたSちゃん。
粘土を平たくしたものを床マットに押し付けて、
「きれいな模様がうつった~。」

水を入れただけのペットボトル。
きたない色だと捨てられてしまいそうな色水。
粘土ひとかけら。
そんな素材たちが、子供たちの手にかかると、なんて魅力的な作品になるのだろう!
子供が集まると、なんて素敵な相乗効果が生まれるのだろう!
同じ空間、同じ時間に、
みんなが交わり、離れて個になり、
素材が行き来して、固まって流されて。
最後に沼の底に残った謎の塊に、
今日もニヤリの一日でした。