アトリエコルト

てつがく対話アーカイブ

コルトなてつがく②-2/2

2020/02/02

土曜日はてつがくたいわしました。

小学生が8人くらい。

コルトなてつがくは二回連続講座。

90分を月1回×2

今回のテーマは「ムーミン谷に火星人」を見て問いを出し、どの問いを次回の対話のテーマにするかを選ぶところまでが1回目、その問いについて話すのが2回目という構成でやってみています。

ムーミン谷に火星人を選んだとき、ムーミン達が火星人の子どもを守り、お巡りさんが捕まえようとしていて、いろんな疑問が湧いた大人達。これにしようと決めていざやってみると、全く予想外の展開。予想外な問いが選ばれる。

選ばれた問いは「ムーミン谷は地球なのか?」でした。

以下印象的なやりとりとかんそう

・アイスブレイクはコミュニティボールを投げながらのしりとり。
対話スタート。ある子が持ってきたタブレットに群がる人たちと土間で何か作りたいのか素材物色する人と言う感じのスタート。かまわずはじめてみる。
・地球かどうかってどう分かるの?「だって作り話だから」そりゃそうだ。
「そもそも火星の中での物語だと思う」「え?じゃあアメリカから日本に来たみたいな?「そう」「お?」
「ムーミンは人間じゃない。カバみたい。でもカバはこんな色(ペンを手に取る)だけどムーミンは違う」「カバではない?」
「人間は人という漢字の形(紙に書いたり、立って人という字の形になる」「じゃあ生まれつき手足がない人は?」「でもカバよりは人という字に近いはず」「漢字を使わない国の人は人をどう考える?」「でも漢字で示せば分かるはず」「うーん」
「ムーミン谷の登場人物たちはみんな形が違うよ。でもペットじゃなくて話し合ったりしてるよ?」「話せれば人」「話せない人は?」「うーん」
「姿形で人かそれ以外を分けるとして、火星人は明らかに形が異なるのに”人”って着くのはなぜなのか?形で言えば猿の方が人に近いかもしれないよ?」「宇宙船とか作れるから」「文明的だから人?」
「ムーミン谷はお店がないから地球じゃないと思う。地球ならお店があるはず」「火星にもお店あるはずだよ。だって無かったら宇宙船とか作れないじゃん。」「ムーミン谷も大工さんとかいるから家とかあるのだと思う」「昔行った小さな島にはお店が1つもなかったよ。地球だったけど」「うーん」
・ちょいちょい出て行く子がいたり戻ってきたり。
・少し緊張している感じの人もいる。声も小さく、話す内容は割と複雑でもあり、じっくり聴きたいが中々そうもならない。恥ずかしいとか間違えたくないとか思うのかな?
・3年生男子、ちょっと悪ノリしたり、まぁまぁ気遣ってくれたり、たまに意見言ったり。こんな感じも面白いような、もう少し聞いてみたくも思う。
・コルトな哲学のルールも子どもと話しながら作ってみたいな。
・普段のアトリエの中で作りながらとか散歩しながらとかにする会話は、自然にてつがく対話っぽいのがポツポツあって、疑問をキャッチする人もいる。でもてつがくの場であまり話さないのは緊張なのか、考えがぐるぐるしてるのか、遠慮なのか、場の雰囲気なのか…
・3回目にして慣れてくれたのか言葉を発してくれた人もいた。
そして終わりにはみんなおやつラーメンを食べていた。ラーメン屋さんみたいになってた笑
コルトなつがくは座ってないし、漫画や本やマーカーやそれぞれ好きな様に‘ながら参加’だったりする。でもハッとする様な意見がその中から出てきたり、言葉にしようと探って体や絵で示してくれたりもする。なんだか本当に対話がこんなところから生まれるのがいいな。ちゃんとっぽい安心なんてなくていいから一緒に問い考えて話してみよう。
次回は4月、5月の予定です!お問い合わせはお問い合わせフォームなどからお気軽にどうぞ^_^