アートアソビのへやのひとコマ
2018/10/23
最近来てくれている一年生のY君。
あれやこれやと考えついては忙しく試しています。
絵の具もやりたい、グルーガンもやる、木工もやる。
4時間はあっという間に過ぎていきました。
ひとつずつ自分で考えてはやってみて、しばし集中しては次へ。そして戻って…
子どもたちと接していると本当に向き合い方がそれぞれだなぁと思います。それぞれのペースややりたい気持ちが1番大事だなと思います。
大人から見ると「片付けてから次を出して」と言いたくなるけれど、そうは言っても…というときだって確かにあるのだけど。でもやっぱり、やってみてまた戻り、考えてはまた新たな素材を試したくなる。
持ち帰れることや完成する事は本人がそう思えばそうなるし、そうならなくてもちゃんと頭はたくさんたくさん動き、心が感じて、しっかり見ています。
その時の目は真剣。その目さえあれば何もいらないのではないかとさえ思えます。アソビーさんはただスペースを空けたり、光を当てて写真を撮ったりしています。
瓶の中にグルーガンを入れて立体的に作り、あとで剥がした作品は光をあてると面白い影と相まっていきているかの様。
「ぼんやり脳」を自他共に認め、誇らしげに宣言するA君はいつも驚くほどに面白い物を何の気なしに作っていきます。
「湖ができた!」とY君。直径にして3センチくらいのそれは、確かにその時湖でした。
「作品」という言葉には賛否両論ある様ですが、少なくともアトリエコルトとここで過ごす人々にとってはある種の聖域の様です。大切に扱われ、壊されたり批判されたりしない聖域。
どんなに暴れん坊も「作品が壊れちゃう」という言葉だけは耳に届くし、棚に飾ればみんな納得したり安心したりしているように思います。
小さな小さな聖域を今日も大事にしていきたいなと思います。